岩田 彩の。
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香木・香道について学ぶ(耳学問)。
永青文庫へ「細川忠興と香木、蒔絵香道具」に行ってきました。 香道の道具がいろいろ展示されているのですが、いかんせん素人で初めて見るもの
ばかり。一応説明がちょろっとあるのですが、どれがどれの説明なのか繋がらない。
ああまだまだ勉強することがたくさんある。。。と焦りながら、家に帰って復習しようと
一心不乱でメモを取る。漢字も難し。
まず、「香の焚き方には、
①供香(くこう:仏前に供える香)
②空焚(そらだき:空間や物にくゆらせる香)
③玩香(がんこう:かおりそのものを楽しむ香)の3つがあり、6世紀頃に渡来したとされ、
最初は仏前に供えるためのものでした。それが平安時代、室内にくゆらせ、着物や髪に
たきしめるなど、貴族の日常にかかせないものになり、室町時代には、立花や茶道などと
ともに、香木そのもののかおりを楽しむ香道がおこります。 」(永青文庫サイトから)。
焚き方の順序として、香炉の灰の中に炭を入れ、上に銀葉(雲母の薄板)を載せ、
温まったら香木の切片を載せる。
銀葉:雲母の薄片を金銀で縁取りし、香をたく時加熱を調節するため、火を埋めた灰の
上に置くもの。その上に香木を載せる。 この写真はネットから引っ張ってきたのですが、これで367円だそうです。
一番難儀した、火道具の数々。ちょうど素晴らしい写真があったので、お借りします。 ①銀葉挟(ぎんようばさみ) - 銀葉を扱うピンセットのようなもの。香炉にのせるときに、
銀葉を抑えるのにも利用、手に持ったときに下側になる挟の先の部分が平ら。
②香匙(こうすくい) - 香木をすくって銀葉の上に置く。
③香筯(きょうじ) - 香木を扱う木製の箸。
④鶯(うぐいす) - 香串とも言われ、組香の際に香元(香木を扱う手前をする人)が
香木を香炉にのせた後に、本香包み(答えが書いてある、香木を包んである紙)を、
制し止めておく針状の道具。
⑤羽箒(はぼうき) - 香炉の灰を切る(香炉の灰を形作ること)ときに、香炉の縁に
ついてしまった灰を掃除する。
⑥灰押(はいおし) - 香炉の灰を山形に整える。
⑦火筯(こじ) - 灰を切ったり、炭団を扱う火箸。
何せ素手では触らない。手掴み厳禁。
こうなったら、メモしたものを書いておきたい。
・薫物(たきもの)-香木や香料をパウダーにして丸めた練香。
・重香合-香木や銀葉を入れる3,4段重ねの容器。最下段のみ、まだ熱い焚き殻を
入れるため、内側に金属の薄板が張られている。
・香枕-髪に香を焚きしめるため。直接頭を乗せず、枕の上手に並べ、夫婦で一対。
・御士籠(えじかご)-火鉢や煙草盆を使って香水を焚く道具。
・香札(こうふだ)-香を判別した結果を答える時に使用。1.2cm×2.7cm。
紫檀や竹製で、四季の花々が描かれている。
・銀葉盤-菊座(貝で出来ている)の上に銀葉挟で載せる。 (上が香札、下が銀葉盤)
・総包(そうづつみ)-華やかな彩色を施してあり、香木の入った香包が納められる。
・香割道具(右から左へ①→⑤) ①香鋸(こうのこぎり)-香木を大切りする。
②香鑿(こうのみ)-香鋸・香鉈で大切りした香木をさらに小割。
③香鉈(こうなた)-香木を大切りする。
④香鎚(こうづち)-大切りを小割にする時、香刀・香鑿を打つ。
上は、香割台(こうわりだい)。黒檀などの堅木を輪切りにしたもので、この台の上で切る。
・沈香-東南アジア・インドに産するジンチョウゲ科が地中・水中に埋もれている間、
樹脂が凝結。水に入れると沈むためこの名が付いた。上等品は伽羅。
香道で香木は沈香。
・重硯箱-手記録紙に答えを書くための客に配る筆記用具セットの入った重箱。
5段が一組で、それぞれの段に筆、硯、墨、水滴が入っている。
下水板(げすいいた)の絵は、銀製の水滴の模様に対応。
・香箪笥-諸道具や香木の入った包(香包)を納める。錠付き。
・盤物-組香で、香を聞き当てる毎に盤上でコマを移動させて楽しむ。
四種盤-源平香・名所香・競馬香・矢数香の四種の組香に使用する盤と
立物(たてもの)を一つに納めたもの。
この盤物がよく分からなかったので、係の人に聞いたら、すごろくみたいな物らしい。
展示されていた伽羅の「白菊」という香木がもう、大変な値打ちらしく、
もともと一本の伽羅を、細川忠興が「白菊」、御水尾天皇が「初音」、
伊達正宗は「紫舟」と分けられ、「一木三銘」とよばれるらしい。
これに「蘭(ふじばかま)」を足して「一木四銘」。(どこから足されたのか???)
頭に酸素回り過ぎて倒れそうになるくらい匂ってみましたが、匂わず。
ケースに入ってたからかしら。
自由に鑑賞させてくれてありがたいのですが、誰も説明してくれる人がおらず、
道具の数々があまりに分からなくて結構イラッとしてたら、
横で見ていた方が京都で香道のお店やってらっしゃるらしく、渡りに船と、しつこく質問。
ラッキーでした。
ものすごく勉強になった展覧会。久しぶりに脳みそ使いました。
ばかり。一応説明がちょろっとあるのですが、どれがどれの説明なのか繋がらない。
ああまだまだ勉強することがたくさんある。。。と焦りながら、家に帰って復習しようと
一心不乱でメモを取る。漢字も難し。
まず、「香の焚き方には、
①供香(くこう:仏前に供える香)
②空焚(そらだき:空間や物にくゆらせる香)
③玩香(がんこう:かおりそのものを楽しむ香)の3つがあり、6世紀頃に渡来したとされ、
最初は仏前に供えるためのものでした。それが平安時代、室内にくゆらせ、着物や髪に
たきしめるなど、貴族の日常にかかせないものになり、室町時代には、立花や茶道などと
ともに、香木そのもののかおりを楽しむ香道がおこります。 」(永青文庫サイトから)。
焚き方の順序として、香炉の灰の中に炭を入れ、上に銀葉(雲母の薄板)を載せ、
温まったら香木の切片を載せる。
銀葉:雲母の薄片を金銀で縁取りし、香をたく時加熱を調節するため、火を埋めた灰の
上に置くもの。その上に香木を載せる。
一番難儀した、火道具の数々。ちょうど素晴らしい写真があったので、お借りします。
銀葉を抑えるのにも利用、手に持ったときに下側になる挟の先の部分が平ら。
②香匙(こうすくい) - 香木をすくって銀葉の上に置く。
③香筯(きょうじ) - 香木を扱う木製の箸。
④鶯(うぐいす) - 香串とも言われ、組香の際に香元(香木を扱う手前をする人)が
香木を香炉にのせた後に、本香包み(答えが書いてある、香木を包んである紙)を、
制し止めておく針状の道具。
⑤羽箒(はぼうき) - 香炉の灰を切る(香炉の灰を形作ること)ときに、香炉の縁に
ついてしまった灰を掃除する。
⑥灰押(はいおし) - 香炉の灰を山形に整える。
⑦火筯(こじ) - 灰を切ったり、炭団を扱う火箸。
何せ素手では触らない。手掴み厳禁。
こうなったら、メモしたものを書いておきたい。
・薫物(たきもの)-香木や香料をパウダーにして丸めた練香。
・重香合-香木や銀葉を入れる3,4段重ねの容器。最下段のみ、まだ熱い焚き殻を
入れるため、内側に金属の薄板が張られている。
・香枕-髪に香を焚きしめるため。直接頭を乗せず、枕の上手に並べ、夫婦で一対。
・御士籠(えじかご)-火鉢や煙草盆を使って香水を焚く道具。
・香札(こうふだ)-香を判別した結果を答える時に使用。1.2cm×2.7cm。
紫檀や竹製で、四季の花々が描かれている。
・銀葉盤-菊座(貝で出来ている)の上に銀葉挟で載せる。
・総包(そうづつみ)-華やかな彩色を施してあり、香木の入った香包が納められる。
・香割道具(右から左へ①→⑤)
②香鑿(こうのみ)-香鋸・香鉈で大切りした香木をさらに小割。
③香鉈(こうなた)-香木を大切りする。
④香鎚(こうづち)-大切りを小割にする時、香刀・香鑿を打つ。
上は、香割台(こうわりだい)。黒檀などの堅木を輪切りにしたもので、この台の上で切る。
・沈香-東南アジア・インドに産するジンチョウゲ科が地中・水中に埋もれている間、
樹脂が凝結。水に入れると沈むためこの名が付いた。上等品は伽羅。
香道で香木は沈香。
・重硯箱-手記録紙に答えを書くための客に配る筆記用具セットの入った重箱。
5段が一組で、それぞれの段に筆、硯、墨、水滴が入っている。
下水板(げすいいた)の絵は、銀製の水滴の模様に対応。
・香箪笥-諸道具や香木の入った包(香包)を納める。錠付き。
・盤物-組香で、香を聞き当てる毎に盤上でコマを移動させて楽しむ。
四種盤-源平香・名所香・競馬香・矢数香の四種の組香に使用する盤と
立物(たてもの)を一つに納めたもの。
この盤物がよく分からなかったので、係の人に聞いたら、すごろくみたいな物らしい。
展示されていた伽羅の「白菊」という香木がもう、大変な値打ちらしく、
もともと一本の伽羅を、細川忠興が「白菊」、御水尾天皇が「初音」、
伊達正宗は「紫舟」と分けられ、「一木三銘」とよばれるらしい。
これに「蘭(ふじばかま)」を足して「一木四銘」。(どこから足されたのか???)
頭に酸素回り過ぎて倒れそうになるくらい匂ってみましたが、匂わず。
ケースに入ってたからかしら。
自由に鑑賞させてくれてありがたいのですが、誰も説明してくれる人がおらず、
道具の数々があまりに分からなくて結構イラッとしてたら、
横で見ていた方が京都で香道のお店やってらっしゃるらしく、渡りに船と、しつこく質問。
ラッキーでした。
ものすごく勉強になった展覧会。久しぶりに脳みそ使いました。
by ayaiwata
| 2012-07-10 21:48
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